「カバノアナタケ」というキノコをご存知だろうか。ご覧の石炭の塊にも似た真っ黒いキノコが現在、北海道を中心に大ブームを起こしているのだ。北海道の別海町では、このキノコを使った清涼飲料水を'02年夏から発売したところ、全国から注文が殺到、町の名物となった。また、同・名寄市では、スナックなどの多くの飲食店で、常連用にカバノアナタケが置いてあり、とくに焼酎漬けが人気を集めている。
その理由は、このキノコが昔から「ガン治療に効果がある」と伝えられているからである。近年はアトピーや糖尿病などの生活習慣病にも効くといわれており、'95年には、国立予防衛生研究所が「エイズウイルスの増殖を抑える作用がある」と報告しているのだから、まさに"スーパーキノコ"だ。
実際に胃ガンを発症し、ワラをもつかむ思いで、粉末にしたカバノアナタケを飲み始めたという北海道・利尻島在住の岡本孝時氏(71)は、本誌にこう語る。
「昨年7月にガンを告知され入院、それから1週間して飲み始めました。その結果、年が明けてから病状が良くなり、「腫瘤が小さくなっている」という検査結果が出ました。転移もありません。」
夢の「ガン特効薬」への期待も抱かせるカバノアナタケだが、実は日本では北海道でしか見ることができない。それもおもに白樺にしか寄生せず、きわめて数か少ないのだ。現在、乾燥させた天然物は、卸値で1kg5万円が相場といわれており、黒いダイヤモンドと呼ばれている。 「今では一山に2〜3個しかない。今年の冬には、ほとんど採り尽くされてしまうのではないか。」(道内の林業者)
(途中省略)
国内の天然物が採り尽くされる日も近いと予想されるうえ、菌が木の中に入り込み、発芽するまでに約6年間、成長して胞子を飛ばすまでには約10年間もかかるという。かといって、ロシアから日本に輸入するには食品衛生検査が必要で、その検査には2ヶ月間もかかってしまう。
健康食品の権威としてテレビでもおなじみの健康科学研究所所長・薬学博士の久郷晴彦氏も、太鼓判を押す。
「カバノアナタケは、活性酸素を除去する抗酸化作用がとても強い。活性酸素は、ガンをはじめ、糖尿病といった生活習慣病の発症の原因となることが分かっていまガンをはじめ、糖尿病といった生活習慣病の発症の原因となることが分かっています。つまりカバノアナタケには、ほとんどの生活習慣病を予防改善する効果があるということで間違いないでしょう。」
久郷氏によれば、カバノアナタケは、多くのガン患者から支持を集めているアガリクスよりも効果が期待できるという。キノコに含まれる酸素除去酵素(SOD)の含有量が、カバノアナタケは、アガリクスの20倍以上だというのだ。また、免疫力を高める効果もあり、ガンの増殖や転移を予防する働きもあるという。
年々、日本におけるガンの死亡者数、死亡率は増すばかり。この未知なるキノコに、「特効薬」の可能性を見出そうとするのも当然なのかもしれない。
(フライデー 2003.7.11 より抜粋)
|
北海道立食品加工研究センターは27日、札幌市内で開いた同センター研究発表会で、カバノアナタケに、エイズウイルスの増殖を抑える力があると発表した。水溶性リグニンが、エイズウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを抑える。試験では無処理に比べて二割程度のウイルス増殖だった。カバノアナタケは、北海道など北日本からシベリア地方にかけ、シラカバの木に寄生するきのこ。シベリア地方ではガンに良いとして飲まれている。同研究センター畜産食品科の渡邊治研究員らは、十種類のきのこ煮汁をもとに試験。この結果、カバノアナタケにウイルスが増殖する時に使う酵素を抑える力があるのを見つけた。物質が水溶性リグニンの一種であることを公式に発表した。渡邊研究員は「エイズウイルスを抑える物質としては、合成品などがあるが、食品成分の水溶性リグニンにもその力があることが分かった」とする。ただ、このリグニンは分子量が大きく、細菌に入り込めないため、細分化した場合にどの程度の効力があるかを含め、通産省の生命工学工業技術研究所で試験を続ける。1993年の日本エイズ学会で、カバノアナタケにエイズウイルスを抑える力があることを発表した大竹徹大阪府立公衆衛生研究所主任研究員は「アナタケの力は分かっていたが、水溶性リグニンが力を持っていることを公式に発表したのは、初めてではないか」としている。
(99年4月28日日本農業新聞記事を転載しました)
|
昨年11月、北海道北見市で開催された「第51回北海道公衆衛生学会」で参加者の注目を集めたのが、「カバノアナタケ」なるキノコだ。それというのも、このキノコがインフルエンザやがん、エイズなどのウイルスを退治するのに優れた作用を持っているという内容だったからだ。発表者は名寄市の農産物加工会社、サラダメロンの代表、佐久間和夫さん。「発表内容が新聞などマスコミで紹介されたとたん、医学関係者のみならず、一般の人々からの問い合わせが殺到しました」カバノアナタケというのは、北海道やロシア、フィンランドなど北方の寒冷地にのみ生息し、白樺の木に寄生するキノコ。その存在を知る人はほとんどいない珍しいものだ。「北海道でも北部の山地でしか見つからず、存在を知っているのは林業関係者ぐらい。そうした山仕事をする人たちの中では昔から、このキノコを食べると風邪をひきにくいとか、がんが治るなどの噂があったのです。このキノコ研究を始めるきっかけとなったのが、父親のがんでした。今から18年前のことです」佐久間さんの家は代々農業を営み、佐久間さんも家の農業を継いだが、旧来の農業に満足せず、バイオの研究を始めた。カバノアナタケは佐久間さんにとって、まんざら知らないものではなかった。子供の頃、父親の仕事の手伝いで山に入ったり、子供同士で山の中で遊んでいる時、そのキノコをごくたまに目にした。「石炭のような黒い塊で、とてもキノコとは思えないような奇妙な形でした。子供心に、変なものがあるな、と思っていました。父親に聞くと、これは木を枯らすがんのような邪魔者なのだというのです」後年再会したそのキノコは、邪魔者どころか、がんに効くというキノコだった。佐久間さんが調べていくうちに、ロシアに行き着いた。「ロシアでは昔からカバノアナタケから抽出したお茶“チャーガ”を飲むと、がんが治るといわれていたそうです。ソルジェニーツィンの小説『ガン病棟』にも登場しています。患者同士の会話の中で、田舎の医者ががん患者に幻のキノコのお茶を飲ませて、がん治療を行っているというのが紹介されているのです」佐久間さんは即座に山に入り、カバノアナタケを探し求めた。ところが、気紛れに採れるキノコなので、なかなか見つからない。そこで、人工栽培しようと決意した。同時に、北海道大学の薬理学の教授、北海道衛生研究所の研究員の協力を得て、薬理研究も行った。「なかなか人工栽培は実を結ばず、残念なことに父親にはカバノアナタケの効用を与えることができませんでした」人工栽培に成功し量産体制に入ることができたのは昨年のこと。昨年9月には顆粒状の健康食品を販売開始した。さて、その薬理学的メカニズムはどういうことなのか。「カバノアナタケに含まれるリグニン分画という成分が、抗菌活性に優れているため、ウイルスを殺す作用を持っているのです。木を構成するものにセルロースという物質があります。ところが、ある種の雑菌がこのセルロースを食べて壊してしまう。その雑菌を殺す役割を持つのがリグニン分画という物質なのです」研究の中で、そのリグニン分画が人体にも有効だということがわかった。インフルエンザやがん、エイズなどのウイルスは、人体に入って細胞に向けてある種の酵素を出して、その細胞膜を溶かして悪さをする。その酵素を吸収してウイルスの攻撃を阻害するのがリグニン分画なのだ。佐久間さんによれば、糖尿病の原因のひとつもウイルスによるものだという説が、近年の国内外の研究で明らかになっているという。「実際に、重い糖尿病患者がカバノアナタケを飲んで、血糖値を下げた例もあります」佐久間さん自身もカバノアナタケを毎日飲んでおり、その結果、「私は前立腺が弱いのですが、これを飲み始めて、すこぶる快調。おしっこの出もいいのです」カバノアナタケには、まだまだ未知なる効能があるようだ。
(平成12年 週刊新潮より転記しました)
|
道立衛生研と民間企業が研究
北海道の山中で採れるキノコ、カバノアナタケの抽出物が、エイズ(後天性免疫不全症候群)とインフルエンザを抑える効果があることが、北海道立衛生研究所と民間企業のサラダメロン和光農場バイオ研究室の佐久間和夫室長の共同研究で分かった。11日から北海道・北見市で開かれる北海道公衆衛生学会で発表される。
カバノアナタケはシラカバなどの幹について育つ希少な種類のキノコ。北半球に分布し、日本では北海道の北部山地に見られる。分析は、カバノアナタケを煮て得た抽出物を薬品などで処理した精製物にし、さまざまな濃度でヒトのリンパ球からとった細胞に加え、エイズウイルス1型(HIV1)によって細胞が変性する程度を調べた。細胞は37度に維持、6日後に判定した結果、精製物を1・中に62.5μ・溶かした溶液を加えた場合、細胞は全く変性せず、エイズウイルスの増殖を抑制した。過去3年間に流行したインフルエンザウイルスでも同様の検査をしたとろ、A香港型、Aソ連型、B型に関して効果が確認できたという。エイズウイルスはリンパ球の細胞に取り付き、酵素を出して細胞の壁を破壊する特徴がある。同研究所などは、カバノアナタケの成分が細胞の壁を強化し、ウイルスの出す酵素を阻害する特徴を持っている可能性がある、としている。
(平成11年11月11日 産経新聞より転記しました)
|
北海道公衆衛生学会で発表 インフルエンザにも効用
インフルエンザウイルスとエイズウイルスの増殖を、100%抑制できるキノコの栽培に成功―11日に北海道で開催される北海道公衆衛生学会で、Mサラダメロンの佐久間和夫氏らがこんな発表をする。
くだんのキノコは、カバノアナタケ。北海道でアイヌや林業関係者などが“民間薬”として飲んでいたもので“1つの山に1個”といわれているものだ。佐久間氏は、これを人工的に栽培することに成功して、特許を取得。さらに、カバノアナタケに含まれる「リグニン分画」という成分が、インフルエンザウイルスやエイズウイルスを“餓死”させることを証明した。
「リグニン分画には抗酸化作用や殺菌作用が備わっています。その威力は“ポリフェノールの親分級”と考えてください。インフルエンザウイルスに関しては、香港型、ソ連型、B型と、すべてに効果があります。また、エイズ患者が1年半ほどカバノアナタケの煎じ薬を服用したところ、体内のエイズウイルスが限りなくゼロに近い状態にまで減少しました」(佐久間氏)カバノアナタケは、前立腺がん、糖尿病、高血圧、胃がんなどにも威力を発揮する。さまざまな病気の特効薬として売り出されることになったら大騒ぎになるのは間違いない。
(平成11年11月6日 日刊ゲンダイより転記しました)
|
【名寄】名寄市内の農産加工会社サラダメロン(佐久間和夫社長)と元道立衛生研究所疫学部主任研究員・野呂新一さん(61)=札幌市北区=は、道内に自生するキノコのカバノアナタケから抽出、培養した「リグニン分画」にエイズウイルス(HIV)増殖を抑える効果があることを突き止め、11、12日の両日に北見市で開かれる第51回北海道公衆衛生学会で実験結果を発表する。
=====名寄の企業と衛研元研究員「リグニン分画」学会で発表へ
リグニン分画は植物などに含まれるセルロース(繊維素)に似た物質。同社と国立予防研究所(現・国立感染症研究所、東京都)は1995年、カバノアナタケのHIV抑制効果について第6回抗ウイルス科学療法研究会で報告しているが、その後の同社と野呂さんらとの共同研究で、有効成分がリグニン分画であることが初めて分かった。佐久間さんは81年ごろからカバノアナタケの研究を始め、国立予防研との研究に引き続き、95年から道衛生研に実験を依頼。野呂さんは道衛生研を退職する今年3月まで、この実験に直接携わってきた。野呂さんと道衛生研メンバーが、エイズに感染したヒとのリンパ球にカバノアナタケから抽出したリグニン分画を加えた結果、62.5マイクログラム(1マイクログラムは百万分の1グラム)以上入れたサンプルで、HIVの増殖抑制効果が顕著に表れることを突き止めた。
リグニンは分子量が一定だが、リグニン分画は、他の成分が混ざり分子量が一定ではない。カバノアナタケは細胞に侵入したウイルスの増殖を抑える効果があると推定されるが、詳しいメカニズムは分かっていない。
今回の研究は試験管段階にとどまっており、薬効のメカニズムや動物の体内でどう作用するかの解明が課題。野呂さんは「今後は臨床試験などを経て、薬剤としての実用化に向けて研究を続けたい」という。サラダメロンは、カバノアナタケを粉末状にしたものを健康補助食品として販売しており、佐久間さんは「より効果が表れる方法を医療機関などと協力し研究していきたい」と話している。
カバノアナタケは、シラカバなどの幹につくキノコの一種で、菌核は石炭状の黒い塊。国内では北海道北部の山地に見られ、道内やロシアなどでは古くから「がんなどに効く」といわれてきた。
(平成11年11月2日 北海道新聞より転記しました)
|
来月、学会で成果発表 エイズの細胞変性も押さえる=====名寄の佐久間さんら共同研究
【名寄】市内会社との共同研究で、カバノアナタケの成分に「インフルエンザウイルス、エイズウイルスの増殖抑制効果がある」との試験結果が、第51回北海道公衆衛生学会(11月11日、12日、北見市)で発表される。
健康食品の開発などを手掛けるサラダメロンで、佐久間和夫社長(49)は「科学的な裏付けがされ、うれしく思っている」と喜んでいる。
カバノアナタケは、シラカバなどの幹につくキノコの一種。道内では北部の山地にみられ、生長すると石炭のような黒い塊になる。古くから「ガンに効果がある」と煎じて飲まれている。農場も経営する佐久間さんが、カバノアナタケを研究したきっかけは父をガンでなくしたこと。17年前から「家族の健康のため、栽培できないか」と独学で始め、成分の働きを科学的に調べ続けている。また、菌糸をおがくずや液体を使って培養する人工栽培技術も確立し、このほどパウダー状にした商品も開発した。
同学会で発表される研究は「インフルエンザウイルスとエイズウイルスに対するカバノアナタケ抽出物の効果について」。
佐久間さん側の働きかけにより、親交のある元道立衛生研究所主任研究員の野呂新一さんらと行った。
カバノアナタケから熱水抽出した成分について、イヌ肝細胞、ヒトリンパ球細胞を使った試験で、インフルエンザ、エイズともにウイルスによる細胞変性を 押さえる効果が見られたという。
学会では野呂さんがこの効果を発表する。佐久間さんは、厚生省などの紹介で各研究機関での試験を進めているが、これまでにもカバノアナタケの成分には発ガンなどの作用を押さえる「抗変異性」や肝機能の向上など幅広いものが確認 済みという。
学会での発表で新たなお墨付きを得ることになる。佐久間さんは商品化に関する 特許を出願しており、5月には17年間の研究活動などを本にまとめて出版した ばかりだ。佐久間さんは「難病を止める効果に科学的な裏付けがされ、うれしく 思っている。世界中で愛用されるのが夢」と話している。
(平成11年10月10日 北都新聞より転記しました)
|
北海道立食品加工研究センターは27日、札幌市内で開いた同センター研究発表会で、カバノアナタケに、エイズウイルスの増殖を抑える力があると発表した。水溶性リグニンが、エイズウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを抑える。試験では無処理に比べて二割程度のウイルス増殖だった。カバノアナタケは、北海道など北日本からシベリア地方にかけ、シラカバの木に寄生するきのこ。シベリア地方ではガンに良いとして飲まれている。同研究センター畜産食品科の渡邊治研究員らは、十種類のきのこ煮汁をもとに試験。この結果、カバノアナタケに、ウイルスが増殖する時に使う酵素を抑える力があるのを見つけた。物質が水溶性リグニンの一種であることを公式に発表した。
渡邊研究員は「エイズウイルスを抑える物質としては、合成品などがあるが、食品成分の水溶性リグニンにもその力があることが分かった」とする。ただ、このリグニンは分子量が大きく、細胞に入り込めないため、細分化した場合にどの程度の効力があるかを含め、通産省の生命工学工業技術研究所で試験を続ける。1993年の日本エイズ学会で、カバノアナタケにエイズウイルスを抑える力があることを発表した大竹徹大阪府立公衆衛生研究所主任研究員は「アナタケの力は分かっていたが、水溶性リグニンが力を持っていることを公式に発表したのは、初めてではないか」としている。
(99年4月28日日本農業新聞記事を転載しました)
|
(大阪府公衛研)
山崎勝弘、大竹徹、森治代、森本素子、上羽昇
(田辺製薬株式会社)西尾真樹、小松原三郎
【目的】われわれはすでにカバノアナタケ(チャーガ)Fuscoporiaoblliqua(Fr)Aoshimaの抽出物が、天然物としては極めて強い抗HIV−1作用を示すことを確認した。
カバノアナタケは樺(Be-tula)類の立木樹幹に寄生する癌腫菌で、シベリアや、わが国では北海道に分布しており、その菌核には制癌作用や強い免疫賦活作用があるといわれている。
そこで今回、カバノアナタケの抗HIV−1作用のメカニズムと有効成分の検討を行った。
【方法】抽出および分割:メタノールなどの数種の有機溶媒および熱水による抽出を行った。
熱水抽出物を、
Bio-Gel
P-100を用いてゲル濾過した。
1.HIV増殖抑制試験:
MT-4細胞および健常人
末梢単核球における HIVー1の増殖抑制効果を調べた。
2.巨細胞
形成抑制試験:HIV感染細胞と非感染細胞を混合培養した場合に生ずる巨細胞形成を検討した。
3.ウイルスの不活化:HIVとカバノアナタケ抽出物を4℃および 37℃で2時間反応させた後、ウイルスの感染価をNT-4
細胞を用いて測定した
4.各種細胞膜マーカーおよびHIVエンベローブに対するモノクロナール抗体を用いてカバノアナタケの作用点を検討した。
【結果および考察】カバノアナタケ抽出物は16μg/mlの濃度で、MT-4細胞におけるHIVー1の増殖を100%抑制した。
カバノアナタケ抽出物は新鮮分離株(KKー1)およびマクロファージ好性HIVであるJR-FL株に対しても有効であった。
また、HIVー1およびHIVー2による巨細胞形成を阻止し、HIVに直接作用して、その感染価を低下させる作用も認められた。
さらに、各種モノクロナール抗体を用いてフローサイトメーターによる解析を行った。その結果、細胞側レセプターであるCDー4分子ならびにHIV吸着侵入時のコアファクターといわれているCD26に対するモノクロナール抗体のHIV感染細胞への結合をカバノアナタケは強く抑制した。
以上のことから、カバノアナタケは細胞とウイルスの双方に作用することにより、抗HIVー1活性を示すものと考えられた。
(日本生薬学会第41回年会(1994年)研究会発表・要旨を転載しました)
|