子供の応急手当

子供の事故、よくある症例をピックアップしてみたいと思います。
いざという時やはり気が動転してしまいきちんとした処置ができなくなってしまいがちです。ちょっとした知識があるだけで落ち着いて対応できますので参考にしていただければと思います。

できすい
溺水
子供の死亡原因には不慮の事故が大半を占めています。その中でも溺水(おぼれる)が多いとされています。特に男児は好奇心・運動が活発なので多いそうです。
対応
水からすぐ引き上げて下さい。多少の水を吐いても大声で泣いたりして意識がはっきりしていれば特に問題はないでしょう。水を吐き続けている時は左の絵のとおり膝を立てその上に子供をのせましょう。
意識がない状態では心肺蘇生法を実施してから救急車を呼びます。

のどをつまらせた
左の絵のようにし肩甲骨と肩甲骨の間を手のひらの下側の部分で5回強めに叩きます。(首のすわってない月齢の赤ちゃんは加減が必要です)叩いた後は口を開け異物があるかを確認しましょう。
異物が出てこないで意識もない場合は心肺蘇生法を実施してから救急車を呼びます。

けいれん・ひきつけ
赤ちゃんが起こすけいれん・ひきつけのほとんどは、38℃以上の熱が急に出た時に起こりやすくなります。足をつっぱらせ呼吸が止まったようになり意識を失ったりしますが
2〜3分で治まります。生命に関わる事はありませんので落ち着いて対応しましょう。
対応
@衣服をゆるめる
A気道を確保する(心肺蘇生のページを見てください)
B熱を測る
Cけいれん・ひきつけの様子を見る
(体の片方が動かないとかは異常なので)
注意
◎けいれん・ひきつけを起こしている時に口の中にタオルなど物を入れないで下さい。舌を噛み切ることはありません。呼吸状態を悪くするだけですので注意が必要です。
なんどもけいれんを繰り返した場合は危険です。すぐ救急車を呼びましょう。

ごいん
誤飲

7〜8ヶ月になると両手が自由に使えるようになり手にするものを何でも口に入れたがるので誤飲事故が多くなります。
赤ちゃんの誤飲事故で圧倒的多いのがタバコの誤飲で発生件数の約半数を占めています。ニコチンは体内に吸収されるのが早いので早急な対応が必要です。


タバコの誤飲の対応
@コップ1〜2杯の水を飲ませる。飲まない時は鼻をつまんで口を開かせ飲ませる
A口の中に指を入れ舌の付け根を強く押して吐かせます。
B口の中に残っているものをきれいに取り出します。
C吐かせたら急いで病院に連れて行きましょう