子供の誤飲対策を考える

誤飲しやすいもの

1位 化粧品
2位 タバコ
3位 洗浄剤
4位 文具・美術工芸品
5位 殺虫剤


日本中毒センター2003年受信件数より

誤飲しやすいものトップ5は上にあるとおりですが件数全体に対しては右のグラフのとおりタバコの誤飲が大半を占めています

誤飲の予防

 予防策はなんといっても普段の心がけが第一です。乳児でも直径3.9cm以下の物は口に入ってしまうのです。基本は整理整頓とこまめな掃除です。さらに次のような点に注意して誤飲を防ぎましょう。

@タバコは手の届かない場所に置き、ジュースの缶を灰皿代わりにしない
A薬品や洗浄類は低い場所に保管しない
B鏡台の前に化粧品を出したままにしない
Cお菓子の缶には薬などを入れない
Dボタンや硬貨、電池など口に入りやすい物を出したままにしない

物質別緊急対応一覧表
日本中毒情報センターデーターベースを参考にまとめたものです

タバコ             危険! タバコそのもの乳幼児の致死量約1本。浸出液の場合5分程度で死亡する場合がある。1/4本以上誤飲した場合は要受診。浸出液の場合は即受診。                
対応
:水を飲ませ吐かせる。1〜2度試みてでてこないようなら無理はしない。
化 粧 品 基礎化粧品 化粧水はエタノールを5〜30%程含むものが多い。体重1kgあたり2m?以上飲んだ場合受診が必要。
対応:吐かせる
薬用クリーム   危険! クリーム・乳液:カンフルを含有しているものを大量に飲んだ場合は吐かせてはいけない。油分の多いクリームほど要注意です。 
対応
:大量に飲んだ、下痢・嘔吐の症状が出たら要受診。
毛髪用化粧品 シャンプー:重篤な症状になることは少ない。     
対応
:大量に飲んだ場合は吐かせる。少量なら牛乳、卵白を飲ませる。                    
リンス:
対応:原液を一口以上飲んだ場合は要受診。なめた程度なら牛乳を飲ませて様子を見ます。
マニキュア・除光液危険! マニキュア:体重1kgあたり0.5m?以上飲み込んだ
除光液:体重1kgあたり0.5m?以上飲み込んだ
対応:吐かせてはいけない。即受診
メイクアップ化粧品(薬用リップクリーム)は危険! 口紅:毒性は低い                  
薬用リップクリーム:カンフルの成分を含むものがある  

対応
:大量に摂取した場合は吐かせてはいけない。要受診
ファンデーション:毒性は低い。パウダーが気管に影響する場合がある。                   

対応
:大量に飲み込んだ場合は吐かせる
洗剤関連品 漂白剤      危険! 対応:牛乳を飲ませるか、卵白を与える。大量に飲んだ場合は吐かせず飲んだ漂白剤の容器を持って即受診
衣料用洗剤 重篤な症状に至る場合は少ない。           
対応
:牛乳を飲ませるか、卵白を与える。大量に飲み込んだ場合は吐かせる
食器用洗剤 重篤な症状に至る場合は少ない。           
対応
:牛乳を飲ませるか、卵白を与える。大量に飲み込んだ場合は吐かせる
ボディーシャンプー 重篤な症状に至る場合は少ない。           
対応:牛乳を飲ませるか、卵白を与える。大量に飲み込んだ場合は吐かせる
殺虫剤 ピレスロイド系殺虫剤スプレー ハエ、蚊、ダニ等の駆除のためのエアゾル式家庭用殺虫剤。少量なら中毒の起こる可能性は低い。ただし量に関係なく吸い込んだ場合化学性肺炎を起こす可能性はある。 
対応
:咳き込み、苦しそうな呼吸の症状が現れたら受診する

物質によって対応が様々です。慌てず対応しましょう。またかかりつけの小児科などに連絡して対応の仕方を聞きましょう。