槐 えんじゅ
森林植物のマメ科に属する木で、木質は非常に硬く、成長も遅い木です。
春、黄白色の花が開花したときには、この木にこんな花が、と思うほど美しい。
槐のいわれは、昔、中国の『槐位』という位を象徴する銘木といわれ、周の時代の朝廷に三公があって、それぞれの庭の三本の槐の木に面して座った事から三公の位を示す木になったものと言われます。
槐の字のいわれは、昔、お面などを槐の木で彫刻し、家の鬼門に置いた事から、木辺に鬼で、槐(えんじゅ)と書きます。 また、地方によっては、延寿と書いて、長寿や安産のお守りに使われたことがある。難産の時、この木の枝を握らせると、苦しまずに赤ちゃんが産めると言う事です。この事から槐の木は魔除け・長寿・安産・幸せの木として大変喜ばれています。
寒さに耐え成長する槐は、芯は黒く外側が白い木目のとても綺麗で美しく風情のある木で、重厚な色素の沈着が非常に美しく、量も少ない貴重な木です。
当店の槐製品は、槐材の特色を活かし、木肌の温もりを表し、丹精に作られた作品です。
北海道の心を代表する工芸品をご愛用頂き、彫刻はあなたのおそばに置いて頂ければ幸いです。