マメ太

初めてWANを迎えたのは1995年10月。結婚した年だ。
その頃はブリーダーなんて知らなかったから、とにかくハスキーが
欲しいといっていたんだけど、ハスキーを飼ってる人も知らない。
でも、犬が欲しい。そのことだけで、ちょうど9月に地元の友達のところの
ゴマと隣の家の子の間に仔犬が生まれたというので、速攻で予約。
ゴマは良く知ってたので、ゴマみたいないい子だったらいいなぁ〜。な〜んて
考えながら、10月に実家に帰ったときに迎えにいきました。
まだまだちっこい真っ白に斑のある「ザッ!雑種」って感じの子がまっていました。
今日から家族になるんだ。そう思うと、嬉しくて仕方がなかった。
友達から仔犬を受け取ったその時、軽かったけどずっしりと一つの命の
重みを感じたのです。そしてそれと同時に、子供の頃からの夢がかなった瞬間でした。
子犬の名前は「マメ太」小さかったのもあるんだけど、友達のあだ名がまめだったから(笑)
(このときは別に名前にこだわりが無かったからねぇ。)
友達の家を後にして、一路家へ。マメにとっては3時間の長旅の始まりです。
うったえるような眼差しで見ていたマメは、そのうち助手席の足元で丸くなって
寝てしまいました。3時間の旅も無事に終えて到着。一息ついて疲れたから
寝なくちゃなぁ〜ってことで、私とがくさんは寝室へマメは居間でのお休みタイムとなりました。

数分して、マメが泣き出しました。夜鳴きです。ぜんぜん勉強してなかった私は泣くたびに
マメのところに行っていたのですが、そのうち私まで泣きたくなってしまい
起きてきたがくさんに「もう嫌だ。いらない。」と泣きながら訴えたのでした。
(今考えると、ホントバカだなぁ〜と思います(苦笑)
するとがくさんは、本当にいいの?捨ててもいいの?と言ってきました。
私は返事が出来ません。ただただ涙が出てくるだけです。
がくさんは「一人で育てようと思わないで。一緒に育てていこう」と言ったのです。
迎えて1日目で挫折する私って・・・って(汗)
その言葉にうなずくだけの私でしたが、それから2日ぐらいで夜鳴きも収まり
その間はがくさんもかわりばんこで起きていてくれたりしたので、助かりました。
初めてのことで色々あったけど、マメは元気に成長していきました。おしっこも
3ヶ月のときくらいかな?教えるようになって(それまでは時間を見て外に連れて行ってました)
がくさんのお仕事についていったり、隣の犬(シロじーちゃん。今でもシロって言うと探すんですよ)と
脱走したり、はらはらドキドキの5ヶ月でした。そして4月に帯広を離れ、白老町へ引っ越ししたのでした。


つづく・・・